●2015.4月号
3月28日、あかつきの開花始めです。
昨年より、3日遅れです。
満開は4月1日でした。
開花期間中、二日と晴れの日は続いていません。
今年は、ちょっと心配です。
受精できるのかなぁ。
「早期葉面積確保」と「細胞数の多い充実した幼果」は、桃栽培の第一ステップのかなめです。
下の写真を見てください。
開花時の葉芽の状態です。右は無摘蕾樹の開花時の葉芽の状態です。
花びらの付いたままでも、二~三日で葉芽の姿は大きく変わってきます。
その後の、展葉の速度も違ってきます。
弱剪定栽培では、摘蕾は必須条件です。
私の場合は、短果枝には、一花になるように摘蕾をしています。
吉田賢児さんが、弱剪定栽培を指導されたとき、摘蕾・摘果を上手く普及できなくて、それが原因で全国的に定着しなかったと聞いています。
節間のつまった枝の伸長,短果枝なら展葉十枚で止め葉になるような樹勢、葉肉質の厚い、大きすぎない葉
この時期の、私の、理想とするところです。
ところで、桃の花って、じっくり見たことありますか?
写真では、雄しべの葯から黄色い花粉が出て、雌しべの柱頭も黄色くなっていますが、本当は、人間と同じで雌しべの方が早熟(雌性先熟)なんですよ・・・?
雌しべの方が早く出て、若い黄緑色の柱頭の先を潤ませて待つています。そのころ、雄しべの葯は赤いままで、黄色い花粉が出てくるのは、開花の一番最後なんですよ。
桃は自家和合性で自家受粉するのですけれど、雌しべにしてみれば、自分と同じ花の中にある雄しべとは、受精したくない。
「誰かほかの人、早く来て」と、云っているみたいです。」
そりゃ、F1のほうが、優秀で強いと云ったって、生存競争の本能と云ったって、植物と人間とは違いますよね・・・
人間の夫婦は植物とは、違いますよね・・・?
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