桃園 四季の便り 4月号 2016

三豊市農業委員会 農地利用最適化推進委員って なにをするの?

 

 地区で認定農業者が、私一人しかいなかったので選ばれたみたいです。

4月4日、推進委員会に出席しました。耕作放棄地や遊休農地の解消という話かなと思っていたのですが、農地法が政府の思惑どうり、改正されていました。

 農地利用最適化・農地利用の適正化って何のことかわかりますか。こんな言葉でカムフラージュされたら本当のことがわかりません。推進委員が、耕作放棄地や遊休農地を一筆ごとに調べて、農地中間管理機構に集積して農業生産法人や希望する認定農業者に貸し出すと云う事らしいです。

 

 今日本では、食糧自給率40%といいますが、年間に900万tちかくの食糧が廃棄されています。外国から輸入されている量と同じぐらいの量が捨てられているのです。

 

 イオングループやセブン&アイグループ (圧倒的な規模でそれぞれ年間売上5~6兆円) のような巨大な販売・流通網をもつている企業、また、カゴメや味の素などの食品加工企業、それから、コンビニのローソンなどは出資して千葉県などで、20ヘクタールの農場と加工工場を持っています。

 全国で直営農場を大展開するイオンは、2014年に埼玉県で150ヘクタール・千葉県内でさらに200ヘクタール・兵庫県内では1000ヘクタールという広大な農地を借り受けようと動いています。

 

 そういう企業と提携したり、資本傘下にある農業法人が、農地中間管理機構から何十ヘクタールと農地を借りて、生産を始めたら、日本の小さい農家はどうなりますか?

 小さい農家は、何を作り、どう販売すればいいのですか? 卸売市場は、大手流通グループに相対取引で、押さえられてしまっています。

 

 日本の大企業・株式会社には、外国の資本が入っています。地方で儲けた利潤を、東京本社だけでなく、外国の資本家にまで提供せよということですか? これで、地方が潤うのですか?地方創生って、どういうことですか?

 アメリカのウォール街が進める、日本の農業改革って、農業分野にまで資本主義の、搾取のシステムを導入することですか?

 

 推進委員になっている農家が、農地を集めて農地中間管理機構に提供するということは、「自分で自分の首を絞める」ことになりませんか! 

 「自分で自分の首を絞めさせる」 「農家つぶしを同じ農家にやらせる」 これを、日本政府がやることですか? これが農業委員会の進めようとしていることですか? 

 

 私が農業委員会に、お願いしたいのは、隣接地で栽培している者の迷惑にならないように、荒廃地を条令を作ってなくしてほしいだけです。農作物を作ろうが作りまいが、それは、地権者の自由裁量の範囲で良いと思っています。

 

 農業は、技術を習得するにしても、土づくりにしても時間がかかります。作物によつても違いますが、特に果樹の場合は、マニュアルどうりに作れるようになるのに15年、自分なりの技術が確立できるようになるのに15年、一人前になるのに30年かかります。石の上にも30年です。

 

 政治によって、農業を振り回さないでください。 

 

 この4月から、耕作していない農地を 「農地中間管理機構」 に貸しださない場合は、固定資産税が2倍近くに 増税されるそうです。経済界が、農業に関する法律をつくって、着々と資本主義の搾取のシステムを、企業や資本家の為に、農業分野にまで持ち込むなんて、戦後の農地改革を戦前にもどすつもりですか!

 

 農業では、国の施策が間違っていたとわかるまでに何年もかかる。 後から農業の歴史を振り返ったとき、この法律が歴史の大きなターニングポイントだったと気付いても、もう遅すぎる。

 

  農業は、いつも そのくり返し~

 

                                                  神田桃園 代表   細川和義

 

 


今日は雨。 岡山へ桃の視察に行ってきました。

倉敷市浅原 宇野誠君の大藤式 白鳳9年生 4月28日の状態です。

浅原地区の講習樹です。摘蕾が1花芽に、しっかりされています。今年は、結実も順調にいっているようです。

これだと予備摘果は、連休明けからでよいと思います。


総社市の秋山陽太郎君の岡山自然流 瀬戸内白桃と、その結実状態です。